太りやすい体質とは?
世の中には、太りやすい体質の人もいれば太りにくい体質の人もいます。
それらのほとんどが先天的なものでなく、後天的な理由の方が非常に多いのです。ここでは、その太りやすい体質について解説していきます。
成長期の脂肪細胞の増加
太りやすい体質は実は成長期に作られます。
通常、成長期に過剰な脂質を摂取するとそのエネルギーは既存の脂肪細胞に蓄積されるのではなく、新たな脂肪細胞の生成に使われてしまいます。
そのため、成長期に太ってしまった人は脂肪細胞の数が増えてしまうのです。これは、どういうことかというと、
Aさん:脂肪細胞100個
Bさん:脂肪細胞1000個
上記のような場合、脂肪細胞はどれだけ小さくしても、ある一定の大きさを保つため、通常なくなってしまうことはありません。
そのため、AさんとBさんの脂肪細胞の大きさが同じになるまでBさんがダイエットしてもAさんと同じ体型になることはできないということです。
つまり、太りやすい体質の方は、太りにくい方と違って、脂肪細胞の数が多いという点を最初から抱えているわけです。
脂肪細胞を減らすという方法は、外科的方法(脂肪吸引など)の方法を用いる以外には不可能です。一度できてしまった脂肪細胞を消してしまう事はできません。
そんため、そもそも太りやすい体質の方は太りにくい方よりも気をつけて食生活や生活習慣を改善していくしか方法はないとされています。
基礎代謝が低い
太りやすい体質として第二点は、基礎代謝の違いです。
基礎代謝とは、「基礎代謝」で解説したとおり、何もしなくても消費されるカロリーです。
この基礎代謝は、全身の筋肉量や脳の活性度などにより変化させる事ができます。
基礎代謝を活用したダイエット法は多数ありますので、そちらを参考にしてみてください。
褐色脂肪の活動不足(遺伝)
褐色脂肪というのは、脂肪を燃焼させる脂肪のことです。
つまり、体が寒いと感じたときに、褐色脂肪は白色脂肪から脂肪を受け取り燃焼させ、体温の維持を図ります。
この活動は人間の体温調節の基本ですが、この働きがうまく働きにくい方もいます。
こうした方は、脂肪の燃焼を阻害していますので、太りやすい体質といえます。
ちなみに、平熱が36度と35度の方では一ヶ月に600gものダイエット効果に違いがあるといわれているように、この褐色脂肪細胞の働きを活性化させることでも大きなダイエット効果が得られるとされています。